視線の完全包囲
スポニチさん、いつも早いアップをありがとうございます(リンク先で見てね)
リンク切れしてしまうので自分用に貼ります
――代表入りした感想を
「世界選手権代表に選ばれました、羽生結弦です。今回、世界選手権の代表というのは、やっぱり全日本の王者として行く世界選手権になると思いますので、しっかりと日本代表として、まずは、まあいろんな世の中の情勢ありますけれども、まず日本代表の日本人の1人として、胸を張ってその試合で行動できるようにしていきたいな。その上でいい演技もしっかりとやって、もちろん北京オリンピックに向けての枠も懸かってくると思いますし、全力で自分の役割をまっとうしたいなと思っています」
――世界選手権は初めて海外勢と闘う。自分のライバルになりそうな選手、目指す順位は
「はい、まあ、一緒に闘ってみないと実際分からないというのが正直なところです。もちろん基準も、ある一定のフィギュアスケートのルールっていうのはある程度、基準はありますけれども、実際に闘ってみないとその場の空気感とか、その場のリンク、または点数の出方、もちろん基準がまた違ったりもしているんで。まあ、その場にいないと分からないところは、実際に単純に比較はできないとは思っています。え~、まあ、そういう意味でたぶん全日本っていうのは公認記録になっていないわけですし。で、今回グランプリシリーズ、スケートアメリカとか、まあカナダとかいろいろなくなってしまいましたけれども、でも、それでもう、今回はグランプリシリーズの点数をISUは公認しないと言っているんで。それは単純に比較するものではないと思いますし、僕自身が出したこの318でしたっけ、5でしたっけ、8くらいか、もやっぱ公認であるわけではないので。そこを単純に比較して、自分自身が今、勝っているとか、自分自身がこの順位に立ちたいとか、そういう気持ちは今とりあえずはないです。ただ、もちろん、ネーサン選手の動向はもちろん気になっていますし。ただ、僕自身がやること、僕自身がレベルアップしていきたいことはそれだけじゃなくて、やっぱり4回転アクセルだったりとか、そもそも、このプログラム自体をどういう風に進化させていくのか、深めていくのかということが大切なんで、まずはそこが一番大事かなと思っています」
――初出場の鍵山へのアドバイスは
「はい。さっきあの、気になる選手いますかとか、どういう風な順位目指したいですかって質問されていた時に、すごいなんか(鍵山が)自分の気持ちに嘘つこうとしていたんで。(鍵山の方を振り返り)そういうことはいらないよって。僕はやっぱり、彼の強さはその負けん気の強さだったり、向上心だったり、勢いだと思っているんで。もちろん、それだけでは勝てないかもしれないけど、だけど、そこが今の一番の武器なんで。そこは大事に大事に。僕が世界選手権初めて出て、銅メダル取れた時はもちろん、自分にとってものすごく大きな分岐点でもあった。年と、もう、そのシーズン自体がすごく大きな分岐点になったことがあったんですけど。やっぱりあの時の演技は一生、忘れていないですし、あの時のエネルギッシュさとか、あの時にしかできない勢いだったりとか、そういうものであそこの順位に行けたと思っているんですよ。だから(鍵山は)全日本でも優勝したいって言っているくらいなんで、その気持ちは嘘つかないで欲しいし、しっかりその気持ちを胸に頑張って欲しいなって僕は思っています」
――まだまだスポーツの大会は先行きの見通しが立っていないが、スポーツが持つ力をどう考えるか、その上で世界選手権ではどのような演技をしたいか?
「もちろん今回まあ、全競技が終わった上でやはり、全選手できる限りの感染対策をし、あの、もちろん、フィギュアスケーターの中では新型コロナにかかってしまって、あの、まあ今ロシアの、えーっとナショナル、全ロシア選手権とかもやっていたりしますけれども、その中でやっぱり苦しんでしまって出られなかった方とか、逆にそれから復活して頑張っている子とか、もちろんいろいろいると思うんですね。ただ、僕らアスリートとしては、やっぱり後遺症っていうのがある限りは、感染してはいけないと思いますし、それを広げる若い世代にもなってはいけないと思うんです。それは僕たちの責任だとすごく思っています。なので、僕たちアスリートがまずは感染しない、それがなによりも一番だと。で、今回僕は全日本を、まあ僕がその立場かは分からないですけど、総括して考えてみた時に、選手たち一人一人がもちろんキスアンドクライですぐにマスクをつけて頑張って感染防止をしている選手たちもいましたし、そういう姿を見て、これからも頑張って自分自身も気を付けていこうとか、今回会場に来て下さった方々も含めて、ずっと感染防止に努めてくださっている方が非常に多く見られたっていうのが何よりも良かったと思います。あの、もちろん、イベント開催ということに関しては、競技会も含めてですけど、やっぱりフィギュアスケートってエンターテイメントな部分がかなり大きいと思っているので。そういうことに関しては感染拡大のリスクは、やっぱりあるとは思うんです、ただ、これを見た時に、これをきっかけに、これからさらに感染が拡大しないように気を付けようっていう風に思ってくださる方がたくさんいらっしゃったのが、僕は本当にあの、全日本選手権、全日本フィギュアスケート選手権っていうものが開催されてよかったなと思うのと同時に、これから世界選手権がどうなるか分かりませんけれども、僕らこのメンバーでしっかりとその姿を、世界にも、日本にも見せていかなきゃいけないんだなっていう風に思っています」
これもまたすごい会見だったよね
なんかもう、ゆづが出てくるところすべてがメッセージのように思う
言動すべてで示してくれているように感じる
この会見のゆづ、研磨された石みたいにきれいで…原石の輝きを見ている感覚になりました
鋭さもあるし、内から放つ輝きもあるし、動じない不動心みたいなものも感じる
実はちょっと圧倒されているんだよね、私…この大会中ずっと
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鍵山選手が明らかに緊張と不安とに駆られている様子がわかって…ゆづは多分声をかけるだろうなと思っていました
後輩の個性を殺さない、『好きに行けよ』っていう大きな器のような思いも感じられて…ああ…ゆづ素敵な大人になっているなぁと思いました
本当に大きくなったと思う
姿形は変わってないと思いますけど、ゆづがすごく大きく見えるんだよね、私には
これは何なんだろうなーと思って見入っちゃうの
この場にゆづがいるだけで安心感がある
きっと後輩たちも『羽生選手のやってる通りにしてたら大丈夫だよね』的な視線で見てるとこあるんじゃない?w
ゆづは気づいているかわからないけれど、すっごい頼りにされていると思うよ、あらゆる面で
みんな見てるよ
(マスクをサッとつけたりね、一礼もそうだし、受け答えや振る舞いを見て倣おうとしている)
そして最後のコメント
素晴らしいメッセージだなと思いました
アスリートでこんな風なコメントした人いるかな…?(私が知る限りはないんだけど)
社会的にも大きな意味を持つメッセージだったんじゃないかと思います
これをやはり羽生結弦が言うことに意味があるんだよね
言葉は誰が言うかが大事とイチローが言っていたけれど、まさにその通り
全日本選手権
ゆづは出ると決めた、だったらいい演技をする
感染しないように責任を持って行動し、この場が社会への示しとなるように努力する
このシンプルなメッセージを彼は言動すべてに込めて徹底しているなと感じます
ゆづがこの場に来た意味をすごく感じるし、あらためて考えさせられます
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いつもありがとうございます✲*゚
誰か早く視線を止めないと手遅れになる
海からでも陸からでも日中に地球上から宇宙を眺めると、晴れならば青い空に覆われています。
視線の方向を逆にして宇宙からみた地球は、黒を背景にした、青い海、茶と緑の陸、ところどころ白い雲に覆われた色鮮やかな球体です。
私たちのみる空は、天空から大気に注がれた光が波長の短い色調が散乱して青い光のベールに覆われているからです。
それでも、日が沈み降り注ぐ光がなくなると、空は青のベールがはがされ宇宙から地球を見た時の背景と同じ黒一色。
ようやく空は本来の姿を見せてくれます。
◆ ◆ ◆
科学がこんなにロマンに満ちていたなんて。この本をページをめくりはじめて早々そ感じました。
最初の一話は、月の満ち引きによって起こる海底と海水のわずか摩擦が、私たちの永遠という感覚を見事に覆します。
次は、流れ星が地球にもたらしたものの話。
まず、読者の視線は天を仰ぎ、終盤では地を這い、最後に再び空に放たれます。
銀河の片隅で科学夜話 / 全 卓樹 (Cheon Takusu)、朝日新聞社
2020年刊
お気にいりレベル★★★★★
天空編・原子編・数理社会編・倫理編・生命編。タイトルは堅苦しい5編に、情感あふれる22話が収められています。
さきほど紹介した地球と宇宙の話は天空編。
原子編では、X線から放射性物質や分裂の連鎖など目に見えない世界の話です。
数理社会編は、確率など数の科学の世界。民主主義や売れる音楽まで科学しています。
倫理編は科学と反りが合うのかと思っていたら、AIに組み込むプログラムが地域の倫理観によって異なることを伝えてくれます。
生命編では、地を這うアリの雄大な世界から、世代を継いだ蝶の大紀行と、人と鳥が空を舞う世界へと読み手の視線を再び空へと誘ってくれます。
◆ ◆ ◆
冒頭の一篇に心をつかまれてしまいました。
潮の満ち引きから生まれる海水と海底の摩擦という、ちいさな自然の営みがこんなにも一日の長さを変えるのかという驚きの結果は、永遠が人間固有の感覚であることを知らされました。
科学(Science)の本でありながら、文学の香りが漂っています。
きっと、科学の話をしていながら、生きる物の世界・人間の社会や歴史と関連づけながら、磨かれた文章で語りかけているからですね。
意外に面白かったのは、多数決、人の評価が自分の決定に及ぼす影響、三人寄れば文殊の知恵、といった社会の仕組みを科学した数理社会編でした。
議論を重ねれば重ねるほど、全体の1~2割の人の意見が多数派になる仕組みには驚き、今の社会で起こっていることに納得しました。
◆ ◆ ◆
出歩くことを控えるよう求められている今年の年末年始。
この一冊で、時間と空間を縦横無尽に旅するのも楽しいと思います。
私の好みにぴったりのいい本に出合えました。
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