誰も知らなかっためっちゃ元気
あちらの「Hit the floor」本日更新いたしました///。
大宮さんBL物語です。
・・・どぞ///♪
~*~*~*~*~*~*~
仲がいいことで知られる嵐さん。
確かに・・・仲はいいけど。
でもそれは上っ面だけではないってことが。
五人を見ていると・・・よくわかる。
歌披露前に・・・それぞれがそれぞれと握手を交わしている。
きちんと目を合わせて。
これは・・・先週も見たけど。
この瞬間は・・・少しの緊張と柔和を感じる。
見てくれる人へ最高のパフォーマンスを。
そんな思いで一致団結しているように見える五人。
一瞬聞こえたのは・・・大野さんの声。
ケガしないようにね
ぅん・・・と四人が軽くうなづく。
こういうとこ。
男でも惚れる・・・五人の絆だった。
曲が始まる。
アップテンポの曲。
大野さんの振り付けで。
みなさん・・・誇らしげに踊る。
二宮さんの指スリスリに・・・俺は軽く身もだえ///。
櫻井さんの仕草に大爆笑する二宮さんがかわいくて///。
ああ・・・櫻井さんがうらやましい・・・と思ってみたり。
大野さんはキレキレだし。
松本さんはかっこいいし。
相葉さんは・・・めっちゃ元気だし。
って言うかこの人・・・スタイル抜群だよなって思ってみたり。
嵐さんってホントいいな・・・なんて思いつつ。
俺は。
二宮さんを見つめていた。
動くたびに揺れる前髪。
軽快なステップ。
ふらん・・・とあげられた腕。
くるん・・・と振られる頭。
テレビに映るたび・・・クルクルとその表情を変える二宮さん。
次はどんな表情を見せてくれるのか・・・と。
それを見逃したくない・・・と言う期待と焦りが生まれ。
どんな二宮さんからも・・・目が離せない。
ずっと・・・視線は二宮さんに固定されていた。
だから。
すぐに気づいた。
それはちょっとした異変。
櫻井さんのラップ中。
ステップを踏んでる最中に。
二宮さんが・・・すいっと下を向いた。
あきらかに・・・何かに気を取られた瞬間。
後ろを向いても・・・まだ下?・・・を気にしていて。
一瞬心配する。
何かあったのか・・・って。
でも・・・こっちを向いて踊りだした瞬間に。
その理由がわかった。
胸元のリボンが・・・解けたんだ。
櫻井さんのラップのダンス中・・・多分・・・指?か手?がひっかかり。
するりと解けたんだと思う。
どうするんだろう・・・と。
俺は・・・心配し始める。
生放送。
途中で止めることはできない。
でも・・・ほどけ始めたリボン。
それはきっと長く垂れ下がり。
激しいダンスには邪魔になってしまうはず。
なのに・・・二宮さんは。
そんな俺の心配はよそに。
解けたリボンをうまく扱う。
中途半端だっただろう解けたリボンを・・・まずは完全に解いてしまうあたり。
発想の転換だよな・・・と感服する。
ただそれで・・・あきらかに他の四人よりも長くなってしまったリボン。
二宮さんが左右に揺れれば・・・リボンもフラフラ揺れる。
でもそれが。
逆にアクセントとなり。
より二宮さんのダンスのしなやかさが強調され・・・。
・・・。
・・・。
あ・・・ひいき目かな///そう見えちゃうのは///。
でも・・・ホントに上手く抑え・・・リボンが邪魔にならないようにしている。
ピンチへの対応が・・・さりげなくて素早い。
これならきっと大丈夫。
そう・・・思って見つめていたら。
その時はいきなり訪れた。
一直線で並び・・・順にカメラに抜かれる時。
自分が映っていない時に・・・すすっと。
二宮さんがリボンの端を・・・ベストに入れた。
多分隣の相葉さんは・・・気づいている。
チラリと見ていたから。
でもこれで・・・リボンがユラユラ揺れることもない。
さすがだな・・・と思っていたら。
「・・・っ///。」
一瞬で。
呼吸が止まった。
だって。
カメラにアップになった二宮さんが。
くいっと・・・シャツのボタンをはずしたから。
・・・。
・・・。
それは一瞬の出来事。
なのに・・・その表情と仕草が目にやきつく。
その色気にあてられる。
まるで。
二宮さんのプライベートを覗き見たような。
いや・・・違う。
そんな単純なことじゃなくて。
あの一瞬の仕草に・・・誘われたような感じになり。
ふら・・・と。
体も心も・・・二宮さんに傾く。
って言うか・・・今のあの二宮さんの仕草が。
カメラを通して全国に流れたっていうのがもう。
・・・。
・・・。
ど・・・どうしよう・・・と///。
なぜか俺が慌てふためく。
 
;
歌が終わり。
みなさんが引き上げる時。
相葉さんが・・・大丈夫?みたいな感じで二宮さんを覗き込む。
背の高い相葉さんが・・・二宮さんと視線を合わせるために体を屈める姿は。
なんかお兄ちゃんみたいで。
相葉さんの優しさが・・・そんなちょっとの仕草から見えるんだから。
これもADの特権だよな・・・なんて思う。
そんな相葉さんに気づき。
メンバーが・・・二宮さんを一斉に見る。
声が聞こえないのが残念なんだけど。
五人でステージ袖へと歩きながら。
自分のリボンを指さし。
リボン取れちゃった・・・とみんなにアピールしている様子の二宮さん。
櫻井さんは・・・え?いつ?みたいな感じで驚いていて。
松本さんは・・・自分のリボンが気になったのか・・・下を向いて確認している。
・・・・で。
大野さん。
・・・。
・・・。
大野さんは。
一番後ろを歩いていたのに。
メンバーの間を縫い。
すいすいっとスピードをあげ二宮さんに近づくと。
その腕を引っ張り二宮さんの動きを止めた。
そして・・・二宮さんの正面に立つと。
突然真顔で。
きゅきゅっと・・・その場で。
二宮さんのリボンを結び直したんだ。
え?今?・・・みたいにちょっとだけ驚く二宮さん。
でも。
おとなしく結び直されるのを待っている。
そんな二人をチラリと見たけど。
何事もないかのように・・・前を行く三人。
少しして結び終え。
ちょっと遅れて・・・大野さんと二宮さんが三人を追いかけていった。
・・・。
・・・。
結び直す必要が。
今・・・あったのかなぁ・・・と思っていたら。
すぐそばにいたフロアディレクターが。
「ん?二宮さん・・・リボン解けてた?」なんて。
今さらなことを言う。
いったいどこを見ていたのか・・・と。
若干腹立たしく思ったけど・・・でも。
それくらい・・・リボンが解けたことに気づかせなかった二宮さんが。
やっぱりプロだな・・・と。
すげぇな・・・と。
俺は改めて・・・そう思ったんだ。
番組が終わり。
俺は・・・若干の緊張で嵐さんの楽屋へと向かっていた。
本当は片付けとかあるんだけど。
フロアディレクターに・・・二宮さんに呼ばれてるんです・・・と言うと。
行って来い・・・と言ってくれて。
それで・・・楽屋へと来た。
ノックして・・・どうぞ・・・と言う返事で扉をあけると。
部屋の中の空気が・・・少し緊張しているのがわかって。
・・・。
・・・。
なぜか俺も緊張する。
って言うか最初から・・・さっきから。
もうずっと緊張してるんだけど。
さらに・・・緊張する。
「ぁ・・・の・・・。」
「ぁ・・・まこちゃん!こっち。」
もうすっかり着替えた二宮さんが。
俺を手招きで呼ぶ。
・・・でも。
「まだ話終わってねぇぞ。」
「もう・・・だから言ってるじゃん。不可抗力だって。」
「ボタン外す必要あったのかよ。」
「だから言ってるでしょ?引っ張られて苦しかったって・・・。」
ふくれっ面した大野さんが。
二宮さんに突っかかっている。
えと・・・。
・・・。
・・・。
これは・・・ケンカ・・・ですか・・・?
櫻井さんは・・・壁に寄りかかり無言。
相葉さんは・・・苦笑いしていて。
松本さんは・・・テレビで。
たった今放映されたばかりのM○テの嵐さんの映像を・・・映像の録画を見ている。
若干の・・・居心地の悪さを感じたまま。
俺は・・・二宮さんに促されるまま・・・ソファに座った。
すぐ隣。
至近距離に・・・トン・・・と腰を下ろす二宮さん。
そのあまりの近さに。
ひゃっと・・・変な声が出た///。
二宮さんが・・・俺の隣で自分のスマホでゲームを起動させる。
伏せた瞳がキレイで。
至近距離で見つめる肌が・・・艶やかで。
見惚れる。
ついさっき・・・全国放送された二宮さんのあの首筋が。
今俺の目の前にあって。
見たいのに。
なぜか見れなくて・・・視線をそらした///。
・・・と。
すっと・・・目の前のソファに座る人影。
・・・。
・・・。
大野さんだ。
「見て。俺の。」
「・・・ぁ・・・はい///。」
そう二宮さんに言われても。
目の前に無言で座って・・・こっちを見ている大野さんが気になってしかたない。
さっき。
言い争いみたいなの・・・してたし。
「どう?」
「・・・ぇ・・・これ・・・1週間前ですよね始めたの。」
「うんそう。」
「や・・・レベルすごくないですか?」
「フフ・・・まあね///。」
「いやマジで・・・すごいです。」
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「これ面白いね。」
「はい・・・面白いんです。」
「ネットで見たらさ・・・最初は荘園増やした方がいいって言ってて。」
「そうですね・・・確かに。」
「でもさぁ・・・兵士も増やしたいから兵舎建てたいんだよね。」
「ぁ・・・わかります。」
「でも医療所も必要でしょ?それなりに。」
「そうですね・・・医療所に入り切らない場合は兵士全部死にますから・・・。」
「だよね。」
じっと。
大野さんが・・・こっちを見ている。
若干とがった口。
何か・・・言いたげで。
指を・・・イジイジと動かしている。
ついさっきの・・・怒っていたような表情とは違うけど・・・でも。
そう・・・拗ねているような感じ。
そんな風に見えて。
俺は・・・そんな大野さんが気になって気になってしかたなかった。
・・・と。
つづく